【ヨーロッパ陶磁器の旅 ドイツ編⑤】「ドイツ陶磁器街道」をめぐる(3)

ヨーロッパに来てから9日目。バイエルン東北部の陶磁器街道に入ってから、4日目。
毎日動き回っていると、もはや滞在して何日が経過しているのかがわからなくなっていますが、毎日ブログを更新することで、自分の滞在日数を把握できています。帰国してからも、この習慣(毎日更新)が続けられるようにしたいですが…笑

昨日は体力的な限界からか、20時半には就寝し、3時に目覚め、更新しています。ある意味、日本にいるときよりも健康的なのかもしれません。

とりあえず昨日はちょっと疲労からちゃんとレポートできていなかったので、今日は画像多めに投稿します。

ここで改めて、陶磁器街道のことを、引用文にて説明します。

バイエルン東北部はドイツ陶磁器の8割を生産する300年の伝統ある陶磁器の故郷。バンベルクから時計回りにバイロイトまで全長550㎞のルートは「陶磁器街道」と呼ばれ、40余りの陶磁器の生産地を結んでいる。ローゼンタール、フッチェンロイター、ゼルトマン、ヴァルキューレ、アルツベルク、ゲーベル、バウシャーなど、ドイツ陶磁器の伝統を今に伝える世界的な陶磁器メーカーやアトリエがあり、工場や工房の見学、絵付けのほか、日常用の食器セットから手描きの1点ものまで、直売店で購入することもできる。
リスベルより引用)

実際に巡って行くと、陶磁器関連の博物館や工房だけでなく、世界遺産の町があったり、イギリスのヴィクトリア女王やハプスブルク家に関連する町、ルーカス・クラナハの見たことないコレクションに出会えたり・・・。

メルヘン街道やロマンチック街道のような華やかさはないかもしれませんが、テーマをもって訪ねると、非常に面白い街だということが分かります。

(色がついているのが訪問した町。※1日目のリヒテンフェルスが、昨日までの画像だと色がついていませんでしたので修正しました。)

2日目の夕方に到着し3日目の朝まで過ごした陶磁器街道の中心となる町ゼルプ。
ここには陶磁器の歴史展示と実演を見学できる欧州陶磁器産業博物館、ローゼンタール博物館、セラミック技術博物館が一つ屋根の下にある「陶磁器ワールド」なる非常に見ごたえのある施設がありました。
陶磁器街道で巡ってきた施設の中では最大級だと思います。

(陶磁器の泉)

ローゼンタールの作陶のデモンストレーション。
案内してくれるのは、ローゼンタールで33年間働いた方。(フッチェンロイターでも働いていたとか)

作陶で使用する石膏は、50回以上使うと模様が薄くなってしまうので、半永久的に使えるわけではないそう。
(写真左が50回以上使った石膏)

商業用(業務用)の陶磁器の作り方の説明。

生地。

1900年代初頭?(※不明瞭)に使われていたという蒸気機関。
これを原動力にして、作陶に使用する大型機械を動かしていたそうです。

蒸気機関はゴミなどでの故障が一番怖いため、ほかの部屋は床が木製ですが、機関室のみ、床をタイルにして掃除しやすくしていたそうです。

博物館の2階は、陶磁器以外でセラミック(陶器)を使っているものの紹介

ゴム手袋の手形とか

あとはセラミックといえば、歯!
そういえば、ノリタケもセラミックの歯を作っているという話を聞きました。

ローゼンタールの歴史を一望できる展示コーナーがあったり、

興味深かったのは、ほかのブランドから貸し出してもらったという展示コーナー。

これはマイセンのブルーオニオンの作り方。

映像つきで紹介されています。

ヘレンドのゲデレーもありました。

こちらは次に行く予定のニンフェンブルク。

アウガルテンもありました。

こちらはバイエルン州の州立?の博物館。
(日本語での情報が乏しいため、また調べて詳細のせます)

どうやらバイエルンに住む富裕層?資産家?の人たちからの寄贈で成り立っている博物館のようです。

なかには日本のコーナーも。

柿右衛門も!
キャプションを見ると1950年の作品とのこと。

カップの展示。

…と他の画像も紹介したかったですが、ここでタイムオーバー。。

続きはまた次の滞在するホテルで。

(つづく)

この記事を書いた人

加納亜美子

西洋磁器史研究家 / 料理研究家
「カリーニョ」代表。カリーニョを運営する三姉妹の末っ子。

幼少の頃から洋食器コレクターの父親の影響を受け、食器の持つバックストーリーに興味を持ち、文系塾講師、洋食器輸入会社で勤務後、2016年1月~会員制料理教室「一期会」、2019年1月~高級食器リングサービス「カリーニョ」の運営を始める。
曾祖母は赤絵付けの原料となるベンガラ作りに関わっていたルーツを持つ。