【超簡単!美術様式の解説 #5】新古典主義の絵画は、「中肉中背で、圧倒的なきめの細かさ」が特徴

新古典の絵画は
中肉中背で、シミ一つない陶器のような肌

これまで、ゴシックバロックロココときて、それぞれの時代の美術についても、その違いについて代表作を取り上げながら紹介してきましたね。前回は新古典様式をお話したのですが、長くなってしまい、美術について話しきれませんでした。

今回は、新古典様式の美術部門、つまり新古典主義の絵画についてみていきましょう。

まずは新古典主義ですが、これは貴族の享楽的なサロン文化から発祥したロココに対抗するように発生した、「今いちど古代ローマ・ギリシア文化に立ち戻ろう」という動きでしたね。

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実は以前にも「ちょっと一回古代ローマ・ギリシアに戻ろうや」という時代がありました。

そうです。
それがダヴィンチやラファエロなどの「ルネサンス」時代(14~16世紀。ルネサンスとは再生の意)ですね。

ということで、19世紀前後に発生した新古典主義というのは、古代ローマ・ギリシアのリバイバル(再興)を、ルネサンスに続いて2度目に行った、ということなのです。

新古典様式の建築、家具や服装、そして陶磁器は、前回お話した通り、古代ローマ・ギリシアの文様などを割と忠実に再現しています。しかしながら、新古典主義の絵画においては、古代ローマ・ギリシアの「気高い精神性を内に秘めた、理想的な美の復活」というコンセプトを再現した、という点で少し他の家具や服装とは様相が違います。

この記事を書いた人

玄馬絵美子

玄馬絵美子

薬剤師 / 「陶磁器de読書会」講師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局や病院で薬剤師として勤務し、現在子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは財務面を担当。カリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆、読書会を主宰する。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。