瀬戸ノベルティのカワイイ!が集結

知られざる大正ロマンのやきものたち

兵庫陶芸美術館にて、現在『世界に愛されたやきものたち 瀬戸ノベルティの魅力』が開催されています。

2019年3月16日~6月2日まで

公式ホームページはこちら

瀬戸ノベルティ、恥かしながら知りませんでした。

ノベルティ(Novelty)というのは、現在では宣伝用オモチャや文具などの小物のイメージが強いですが、陶磁器の人形・置物のことを指すのだとか。いわゆるフィギリン(フィギュア)のことですね。

20世紀初頭、アメリカでこのノベルティが人気を博し、ドイツなどで生産、アメリカへ輸出されていたのですが、(ドイツ、というからにはマイセンやニュンヘンブルグあたりでしょうか)第一次世界大戦(1914年、大正3年)を契機にドイツが戦場となったため、生産が途絶えたんですね。

そこで白羽の矢が立ったのが、日本。

愛知県の瀬戸でノベルティを大量生産し、アメリカに輸出します。このように大正時代というのは、第一次世界大戦でヨーロッパの物資がひっ迫していた時に、戦地から遠い日本が大量に物資を生産、供給することで日本経済が潤い、いわゆる大正ロマン文化や娯楽が大いに発展したという背景があります。

こうして作られた瀬戸ノベルティですが、ほとんどが海外輸出用で日本では出回らなかったため、国内でその存在が知られることがほとんどなかったそうです。

見てみると、ヨーロッパのものよりジャポニズム独特の「カワイ」らしさが出ているように思います。特に、この金魚。この愛くるしさは、「小さきものを愛でる」文化があまりなかったヨーロッパには少なく、日本ならではという感じがします。

とても精巧で、エレガントで、でもどこかキュートなノベルティの世界、あなたもぜひのぞいてみて下さい。

セトノベルティ匠ネットワーク公式サイトはこちら
(瀬戸市 地域振興部 ものづくり商業振興課)
作業工程や販売会社一覧などもありますよ。

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この記事を書いた人

玄馬絵美子

玄馬絵美子

薬剤師 / 「陶磁器de読書会」講師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局や病院で薬剤師として勤務し、現在子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは財務面を担当。カリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆、読書会を主宰する。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。