華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化

渋谷区立松濤美術館会場は閉幕間際
老舗ホテルや皇室に愛された気品あふれる作品の数々

現在、松濤(しょうとう)美術館で大倉陶園の記念展覧会が開催中です。

公式ホームページはこちら

7月22日は、秋篠宮両殿下がご覧になられましたね。

大倉陶園は、大倉孫兵衛・和親父子によって1919年(大正8年)創設された、日本屈指の洋食器メーカーです。

大正7年に孫兵衛が残した手記です。

「良きが上にも良き物を作りて、英國の骨粉燒、佛國の『セーブル』、
伊國の『ジノリー』以上の物を作り出し度し。」

大倉陶園公式ホームページより

最上級の(良いうえにも良い)物を作って、イギリスのボーンチャイナ、フランスのセーブル、イタリアのリチャード・ジノリ以上のものを作り出したい…。

創業者の並々ならぬ情熱を感じますね。

代表作は、「ブルーローズ」。独特のにじみを利かした、美しく幻想的なバラのデザインです。

私のイチオシ作品は、これでしょう。

「瑠璃透彫(すかしぼり)サービス皿」1940~45 個人蔵

オールドオークラと呼ばれる作品です。深い紺の瑠璃色、金、白磁のコントラストが素晴らしく美しい。そして何より、この繊細な花柄の絵付けと、細かい透かし彫り!これが戦時中に作られたものとは到底思えませんね。

老舗のホテル、皇室、多くの著名人に愛された大倉陶園。
松濤美術館の会期は7月28日までですので、どうぞお早めに。

大倉陶園公式オンラインショップはこちら

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

この記事を書いた人

玄馬絵美子

玄馬絵美子

薬剤師 / 「陶磁器de読書会」講師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局や病院で薬剤師として勤務し、現在子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは財務面を担当。カリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆、読書会を主宰する。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。