「印象派からその先へ」素晴らしい吉野石膏コレクション

神戸開催も閉幕間際ぜひコレクションを丸ごと覚えよう

現在『印象派からその先へ』世界に誇る吉野石膏コレクションが開催中です。

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パンフレットより

普段は山形美術館に寄贈されている吉野石膏コレクション。印象派からモダンアートの名作のオンパレードです。マイナーな画家は一人もいないという、これぞ素晴らしい傑作ぞろい。私も行って、感動しました。

この、印象派~モダンアートの作品は、世界中で一番人気の高いアートで、今や1点数百億円も珍しくない非常な希少品です。そのため、教養一般を学ぶなら、好きでも嫌いでも避けては通れない「教養の必須項目」ということになります。そして、日本はアジアの中でも唯一といっていいくらいこれらのコレクションを多数抱えています。買い付けた時代が良かったですね。

そこで私がお勧めするのが、こういった中規模サイズの国内コレクションを1つでもいいので、まるごと覚えるという方法です。私がお勧めするのは、下記のコレクションです。(もちろん他にもいいものはありますが…)

学生のころからコツコツ少しずつ観に行って集めた画集 私の美術鑑賞の機軸です

・大原美術館

・ブリヂストン美術館

・ひろしま美術館

・ポーラ美術館

・山形美術館(吉野石膏コレクション)

玄馬絵美子

私は故郷にある大原美術館の中でも、印象派の主たる作品はほぼまるごと覚えています。これは、小中学校の公教育のおかげですね。

当時は校外学習で行った美術鑑賞の意味がさっぱりわからなかったですが、意味が分からなくとも百人一首のように「丸ごと覚える」という目的自体が、小中の教育の目的なのだと、今にしては思いますね。ありがたいです。

絵画の読解は大人になってからやればいいので、まずは絵と画家を覚えることから、全ては始まります。

そうするとですね、一つ鑑賞の機軸が出来るのですよ。つまり、「大原美術館のモネの睡蓮に比べたら…」という比較検討ができるのです。大原の作品は、それぞれの画家のもっとも特徴的な、「この画家といえば、この画風!」という作品ばかりですから、私も他の美術館を鑑賞するときに大変参考になります。買い付け担当の画家児島虎次郎の目利きのすばらしさには驚嘆ものです。
英語の単語集じゃないですけれど、あれこれかじってみるよりは、「この一冊!」と決めてその1冊を丸ごと覚えるように、「このコレクション!」と決めて丸ごと覚えることをお勧めします。

現在は、神戸にある兵庫県立美術館で開催中ですが、7月21日でこちらは閉幕となります。その後、三菱第一号館美術館に会場が移ります。

ぜひ、お立ち寄りして、名だたる傑作を堪能してください。

この記事を書いた人

玄馬絵美子

玄馬絵美子

薬剤師 / 「陶磁器de読書会」講師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局や病院で薬剤師として勤務し、現在子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは財務面を担当。カリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆、読書会を主宰する。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。