女王ヴィクトリア2 愛に生きる

いよいよ待望のシーズン2!
新米父母となったヴィクトリアとアルバート夫婦に目が離せない

今週から、いよいよ待望の「ヴィクトリア2愛に生きる」がNHKでスタートしました。 【関連記事】

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シーズン1も、今年1月に公開された映画「ヴィクトリア最期の秘密」もうっかり見逃してしまった私としては待ってましたの放送です。ハラショー。

ヴィクトリア女王といえば、イギリスの黄金時代を築いた時代に君臨した女王として大変有名です。以前お話したことのあるロシアのエカテリーナ二世のような、存在感たっぷりのカリスマ的女王ですね。(ドラマ『エカテリーナ』のコラムはこちら)在位も長く、現在のエリザベス女王に次いでの63年間という長さ。その間に世界に先駆けていち早く近代化し、科学、文学、芸術、音楽と各分野が非常に盛り上がった時代で、話題にできることはてんこ盛りです。

シーズン2は、ヴィクトリアが初めての子供(長女ヴィクトリア)を出産し、母となったばかりの様子からスタートします。

豪華な衣装、調度品はさることながら、1回目の見どころといえば何といっても「ワーキングマザーの苦難」でしょう。仕事と母親、母親と妻というシーソーゲームのようなバランスのとり方に四苦八苦する様子は、現代のワーキングマザーの誰もが抱える悩みそのものです。それを宮廷流に織りなす物語は、見ていててとてもドラマティックで美しい。
レースの天蓋が付いたベビーベットに眠る我が子を憂いの目で見るヴィクトリアの様子は、もうモリゾの『ゆりかご』そのものですよ。(注:モリゾの姉が、出産によって画家を断念した様子を描いている。多分、この『ゆりかご』を意識したカメラアングルになっているのは間違いないと思う)

ベルト・モリゾ『ゆりかご』1872年パリ オルセー美術館蔵

このドラマの面白さというのは、そういった現代に通じる悩みを吐露しているところにあって、それこそが私がこの時代から20世紀初頭にかけての文化がとても好きな理由でもあります。そうなんですよね、私の勝手な分析ですが、ヴィクトリアの時代ころから非常に「現代人」に感覚が近くなってくるんですよ。それがなぜかというと、おそらく「機械化」と「人権」が人間の中で意識されるからなんですね。この時代の文学を読んでそうではないかな、と思います。この辺のことは語りだしたらキリがないので割愛しますが、ともかくそういう意味でとても好きな時代でもあります。

また、小柄でキュートな主演のジェナ・コールマンしかり、最愛の夫アルバート役のトム・ヒューズのスマートさといい、そして何よりレースなどのコスチュームやティーセットなどの調度品などなど…もう見どころはたくさん。政治的な歴史大河ドラマ部分と、人間味あふれるヒューマンドラマの割合も4:6くらいで、私にとってはちょうどいいバランス。

とにかく必見です!

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この記事を書いた人

玄馬絵美子

玄馬絵美子

薬剤師 / 「陶磁器de読書会」講師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局や病院で薬剤師として勤務し、現在子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは財務面を担当。カリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆、読書会を主宰する。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。