講座レポ 神話で紐解く名画・陶磁器の世界 第4回[愛と美の女神アフロディーテ]が開催されました

こんにちは。
カリーニョスタッフのTomoko です。

本日は、対面講座も復活し、オンライン受講の方と共に、神話で紐解く名画・陶磁器の世界 の第4回目【愛と美の女神アフロディーテ】が開催されました。

愛と美の女神 アフロディーテ(ラテン語ウェヌス、英語ヴィーナス)

さぁ、今回は愛と美の女神アフロディーテです。ギリシャ神話の神々の中でも真打登場という感のある女神ですが、なんといってもアフロディーテといえば[ボッティチェリ]の『ヴィーナスの誕生』が思い浮かびますよね。

なぜ、女性は裸でホタテ貝の上に乗ってるのか、抱き合っている男女は誰なのか、衣をかけようとしている女性は誰なのかなどなど、とても有名な絵なのによく考えたら謎だらけです。今日の講座を受講することで、それらの謎が解き明かされていきます。

サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」この絵画からアフロディーテを紐解く

アフロディーテは海の泡(ギリシャ語でアプロス)から誕生した

アフロディーテは、海の泡から誕生したと言われていますが、その泡をギリシャ語で「アプロス」と言い、それが「アフロディーテ」の名前の由来となったようです。

泡から生まれたアフロディーテは、西風ゼフュロス(春の訪れを象徴する)と、ゼフュロスの恋人である花の女神フローラが、薔薇の花を撒き散らしながらアフロディーテを陸地(キュプロス島)に送り届けようとしています。さらに、[時と豊穣の女神ホライ]がアフロディーテが陸地に着いたら衣を着せようとしているという状況を描いたのがボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』のシーンなのです。

アフロディーテが大地に足を踏み入れた途端、その地に美しい花が咲き乱れ、若草が生い茂ったといわれています。

アフロディーテの主な権能は、愛、愛欲、美、喜び、その他に航海、娼婦、豊穣などがあり、そのアトリビュートは、エロス(キューピッド、翼のある少年神)、ホタテ、真珠、林檎、薔薇、キンバイカ、つがいの鳩、白鳥、魔法の帯などがあります。

金髪の美女で、美しい裸体で表現されることが多いアフロディーテは、ルネサンス期以降、神話であることを口実に女性の裸が描けるようになったため、人気の画題だったようです。確かに、本日、紹介されたアフロディーテの絵画は、ほぼ裸体だったような…。

どちらのヴィーナスも自身の顔を[手鏡]に映しています。美の象徴であるヴィーナスの美しい姿。

アフロディーテには「ヘファイストス」という夫がいますが、前回の講座でも登場した「軍神アレス」と浮気しており、ヘファイストスとアレスは不仲だったようです。アフロディーテにとって、意に染まぬ結婚ではありましたが、堂々と浮気されるヘファイストスが可哀想な気もします。

しかし、戦いの神であるアレスもアフロディーテといることで、「愛の勝利」や「平和の寓意」として描かれ、「愛が武装を遠ざけて平和をもたらす」ことが表現されているようです。

アフロディーテのアトリビュートでもあるエロス(キューピッド/クピト)はアレスとアフロディーテの子どもという説もあるようです。

トロイア戦争のきっかけ「パリスの審判」⁉

アフロディーテの名画でかかせないエピソードがあります。それがトロイア戦争のきっかけともなった「パリスの審判」です。

ゼウスの孫ペレウスと海の女神テティスとの結婚式に呼ばれなかった女神エリスが、婚礼の当日、「最も美しい女神へ」という言葉とともに[黄金のリンゴ]をヘラアテナアフロディーテに向かって投げたことから、3人の女神が黄金のリンゴを取り合い始めます。見かねたゼウスがこの美女コンテストの審判役にパリスを任命します。パリスが選んだのはアフロディーテでした。美の女神は名実ともにアフロディーテということですね。

アフロディーテに関しては本当にたくさんのエピソードがあり過ぎて90分の講座が一瞬に感じるくらいだったと思います。

彼女を表す陶磁器も非常に多く、ウェッジウッドのジャスパーで造られたイヤープレートは今までに登場した神々も多く使われており、2021年はまさにアフロディーテが描かれています。ぜひ機会がありましたら見てみてください。ピンクのプレートでとても可愛いかったですよ。

「アフロディーテ」という名を冠した陶磁器も多く、ウェッジウッドや、ノリタケ、ヘレンドから出ており、薔薇や真珠など彼女のモチーフが可憐に描かれた素敵な器が多かったように思います。

次回の講座は「太陽と芸術の神アポロン」です。どんな神なのかどんな陶磁器が出て来るのか今から楽しみです。

ご興味のある方はぜひこちらから!!

\ 関連記事はコチラ /

【絶賛発売中】オンライン講座(動画+レジュメのセット)

この記事を書いた人

編集部

カリーニョ編集部による記事です