講座レポ「美術様式と食器デザイン」第1回~バロック様式とシノワズリ~

こんにちは
カリーニョスタッフのTomokoです。

4/1(木)本日、近鉄文化サロンにて美術様式と食器デザインの第1回『バロック様式とシノワズリ』の講座が開催されました。

バロック様式は17世紀。日本は江戸時代に入り鎖国を始めるところでした。

美術様式と一口に言ってもたくさんありますし、その一つ一つをちゃんと理解するのってとても難しいように感じますよね。なぜそのような様式が生まれたのかを理解することで美術絵画や陶磁器、建築物、ファッションや文化の変遷を知ることができ、今後、いろんな建築物や美術品を見たときにいつの様式のものかがわかるようになるととても楽しいと思います。

バロック様式とは

バロックとは、ポルトガル語「barocco]が語源となり、「ゆがんだ真珠」という意味から来ています。なぜそのような名がついたのかというとその前の時代であるルネサンス期が関係しています。ルネサンス芸術は、きっちりと規律正しく均衡のとれたものでしたが、だんだんとそのきっちりした形が崩れはじめ、装飾が多くゴテゴテとしてきて、その[ゆがんだ、いびつな]状態をあざ笑うかのように「バロック」と呼ばれるようになっていったようです。

バロック様式を知るうえで理解しておかなければならない歴史上の出来事があります。それが[宗教改革]です。

1515年に、教皇レオ10世が、サン・ピエトロ大聖堂の建築資金という名目で、贖宥状(しょくゆうじょう)を販売したことに始まります。自身が犯した罪を「贖宥状の購入により償える」つまりお金を払うことで償ったことになるという考え方に対して、ローマ・カトリック教会に疑問を持ったルターが起こした抗議活動を発端とし、分離していきます。カトリック教会に反抗する者、抗議する者たちは「プロテスタント」と称されるようになりました。

偶像崇拝をしない「プロテスタント」に対し、カトリック教会は、信者に対して、教会の「絶対性」を誇示するために豪華絢爛な教会を建築し、神の偉大さを絵画で表現します。さらに17世紀には、王様にもその考えが絶対王政に受け入れられ、さらに豪華絢爛で過激な演出になっていきます。

つまり、バロック様式は、教会や王様が自分たちの権力を誇示するために誕生した美術様式なのです。

本日の講座では、バロック様式の特徴を3つのキーワードを使って説明されます。

バロック様式といえば、ヴェルサイユ宮殿⁉

ヴェルサイユ宮殿に代表されるような巨大建築。神の偉大さを示すための巨大な宗教画や国王の肖像画、など。室内装飾だけに留まらず、植物を人工的に刈り込む整形式庭園や、水さえもコントロールしようとする王の意思により多くの噴水がこの時期に誕生します。

バロックを代表する画家カラヴァッジョやレンブラント、の”劇的すぎる演出”もバロックを表す特徴のひとつです。

また、肥満が豊かさの象徴であったこの時代、画家ルーベンスの絵画などに見られるセルライトいっぱいの”過剰に豊満な肉体”が美の基準であったようです。

バロックってどんな様式なのかを、講座後、誰かに説明ができるようになれるのが亜美子先生の講座の特徴です。

同時期に流行していた「シノワズリ」については実際の陶磁器を見ながら、流行の背景やどのようなものなのかについて愉しく学ぶことができました。

今月末から始まる[和食器]の講座

近鉄文化サロンで今月末から始まる新講座、【日本史・世界史で紐解く和食器の歴史】 が始まります。

普段私たちが一番よく目にする和食器にも長い歴史があります。その昔、日本磁器は、ヨーロッパの王侯貴族が憧れ夢中になっていた歴史があることを日本ではあまり知られていません。そんな和食器(日本磁器)の魅力を亜美子先生独自の切り口でわかりやすく!愉しく!熱く!解説されます。

きっとたくさんの新しい学びと和食器への愛着がさらに湧いてくると思います。

ご興味のある方はぜひ!!

募集内容はこちらをご覧ください

【新講座】日本史・世界史で紐解く和食器の歴史(近鉄文化サロン阿倍野)

皆さまのご参加をお待ちしております。申し込みは、近鉄文化サロンで受付しています。
ご不明な点がございましたら、カリーニョにもお気軽にお問い合わせくださいね。

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