講座レポ 神話で紐解く名画・陶磁器の世界 第1回[最高神ゼウスとヘラ]が開催されました

こんにちは。
カリーニョスタッフのTomoko です。

本日はル・ノーブル長岡京店にて、神話で紐解く名画・陶磁器の世界 が開催されました。第1回目である今日は、【最高神ゼウスとヘラ】です。[全知全能の神]と言われるゼウスとその妻ヘラ。ギリシャ神話を知らない人でも一度は聞いたことのある神の名じゃないでしょうか?

「ギリシャ神話」どういうイメージがありますか?

難しそう、登場人物が多くてごちゃごちゃになる、日本と同じで神様が多いイメージ、本や描かれる絵によって顔や性質が違ったりでわかりにくい、など多神教であるがゆえにわかりにくい、というご意見が多かったです。

今日は第一回目ということでギリシャ神話の概要がメインに説明されます。

ギリシャ神話とは、古代ギリシャにおいて口承で語られた伝説であり、一人の原作者によって書かれたものではなく、各人、各都市が己に有利な神話を語っているため、ひとつの物語に対して、複数の説があったり、矛盾する展開があるようです。

浮気者なイメージのあるゼウスですが、古代ギリシャの人達がゼウスの子孫でありたいために自分たちの地域に関連する女神や人物と関係を持たせたりしたため、結果としてゼウスが浮気者になったようです。

紀元前9世紀、盲目の詩人ホメロスが「イリアス」「オデュッセイア」で英雄(神と人間のハーフ)の物語を文学作品にまとめ、紀元前8世紀に詩人ヘシオドスが「神統記」「仕事の日」で神々の物語を文学作品にし(スターウォーズでいうとエピソード0というイメージ)、これらの神々から英雄に繋がる壮大な物語が、ギリシャ神話の大筋になっています。これって日本の古事記にもとても似ていますね。

ギリシャ神話のはじまりはカオスからはじまり、大地(ガイア)と地底の暗黒界(タルタロス)、愛(エロス)が生まれます。その後しばらく[神々の親子喧嘩]のおはなしが続きます。この辺りのお話は絵画も少なく暗くてわかりにくいため、つまづく人が多いような気がしますが、ゼウスが活躍するようになるまでの時代を亜美子先生に簡潔にまとめて説明してもらうことで、愉しく知ることができました。

天界を支配していたティターン神族の最高神クロノスが自分の覇権を取られることを恐れて生まれてくる子供を丸呑みにしていました。最後に生まれたゼウスが運よく食べられずにすみ、兄弟を救い出すと、父に対して反乱を起こし、ゼウスが雷霆でティターン神族をアルカディア平原(実在)で滅ぼしたと言われています。

このアルカディア平原はギリシャで最も雷が落ちやすい場所のひとつであり、突然の嵐や雷、干ばつを最も恐れる環境の中で他のどの神よりも雨を呼ぶ神ゼウスが最高神にふさわしいと考えられたようです。

「アトリビュート」とは?

今回の神話講座では、もうひとつの重要項目として神々のアトリビュートを知るという項目が挙げられています。アトリビュート(attribute)とは、西洋美術において伝説上、歴史上の人物、神話上の神と関連付けられた持ち物のことで、その物の持ち主を特定する役割を表すシンボルといえます。桃のマーク、サル、キジ、犬が描かれていたら、その少年が「桃太郎」だとわかる!という感じです。

ゼウスのアトリビュートは、雷(雷霆)、鷲、王笏、玉座、月桂冠などがありますが、幽閉されたダナエという絶世の美女のもとに、ゼウスは[黄金の雨]に姿を変え、彼女の独房に降り注ぎ彼女に会いに行ったお話がありますが、その黄金の雨もゼウスを表すものとして描かれています。

また、何度か結婚をしているゼウスですが、正妻と言われる人物はヘラ(ユノー、ジュノ)1人です。嫉妬深いイメージの強い彼女ですが、ヘラは結婚の神でもあったため、古代ギリシャ人が一夫一妻制だったことから浮気を許さないという教訓も兼ねてあえてヘラが厳しく戒めていたようです。

そんなヘラのアトリビュートは、王冠、先端に花をあしらった王笏、お供にイリス(虹の女神、ヘラの伝令神)、カッコー、孔雀、鶴、メス牛、ライオン、ザクロ、柳、蓮、金星(アフロディーテとシェア)などがあります。

ゼウスやヘラが描かれている絵画には必ずこれらのアトリビュートが描かれており、これを知っていることで誰かわかるようになります。これらのモチーフを覚えておくと、今後の美術鑑賞時にもすごく役立ちますね。

最後に、陶磁器にもこれらのアトリビュートをあしらった作品が多数あり、紹介されました。

今回は第一回目ということもあり、神話の概要が主に解説されましたが、ここを知っておくことで次回からの神々のお話をすんなり理解しやすくなると思います。

今までとは違う新たな視点で陶磁器を見ていくこのシリーズもとても面白くなりそうです。

ご興味のある方はぜひこちらから!!

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編集部

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