講座レポ イギリス陶磁器編第2回「ロイヤルウースター」

こんにちは。カリーニョスタッフのTomokoです。

本日は、草津サロンにてイギリス陶磁器編第2回目、【ロイヤルウースター】の講座が開催されました。

今回も感染対策にできるだけ配慮しながら開催させていただきました。

【ロイヤルウースター】ご存知でしたか?どのようなイメージをお持ちでしょうか?

開口一番に、亜美子先生が投げかけてこられた質問です。

なぜこの質問から入られたかと言うと、亜美子先生自身がイメージが付きにくいブランドだったそうなんです。

「あまり詳しくはわからない」「好きなシリーズがあるのでそのイメージ」「使用しているC&Sの中でも実用的でしっかりとした質感がある」「手描きの技術が素晴らしいけれど、時代によってはその良さが変わる」…など、受講者の方々によって様々な意見がある中、なんと私は、一番最初に聞かれたにもかかわらず、「上質なウスターソースかと思った」と答えてしまい、失笑を買うかと覚悟しました。
しかし、なぜか、含みのある笑顔でニヤリと微笑まれたのでした。

ロイヤルウースターは、ロンドンから1時間半程北へ行ったところにある[ウスター州]で立ち上げられた窯だったのです。このウスター州、本当にあのウスターソースの語源になった場所だったです。なんと私、偶然のミラクルヒットを打ち上げていたようです(自分で言う?)。

そんなロイヤルウースターは、英国で最も古い陶磁器メーカーのひとつであり、英国陶磁器界において最初にロイヤル(王室御用達)の称号を得た窯で、一度も王室御用達を外したことがない名窯と言われています。

ロイヤルウースターでも繰り返される分離と合併

歴史としては、1751年に設立されてから現在に至るまでに何度も分離と合併を繰り返してきた窯で、大きく分けて9つの期に分類されています。

この中で、③フライト期(Flight)、④フライト&バー期(Flight)、⑤バー、フライト&バー期(Barr,Flight&Barr)、⑥フライト、バー&バー期(Flight&Barr&Barr)となんだかとてもややこしいのですが、この時期(フライト期)にジョージ3世から初めてロイヤルの称号を授与されたり、素晴らしい絵付師だったチェンバレンさんと決別したり、この後、そのチェンバレンさんに吸収合併されたりと、わたし的には、人間ドラマを感じるこの辺りの話がとても興味深かったように思います。

また、この辺りの時期に作られていた陶磁器もどんどん時代と共に円熟していきます。ジョージ3世からロイヤルの称号を与えられるきっかけになった「ブルー・リリー(ロイヤル・リリー)」は、本物を手に取るとその美しさは秀逸です。

倹約家と言われたジョージ3世が気に入ったと言われる「ロイヤル・リリー」

今日の講座のもう一つのポイントは、製造年の読み解き方です

この「ロイヤル・リリー」のソーサーは2枚あり、それぞれ製造年が違います。今日の講座では、ロイヤルウースターの歴史と共にバックスタンプで時代を読み解く事ができることを教えてもらいました。どちらが良いかは持った人の感じ方で違うと思いますが、ほぼ60年ほど製造年に違いがあることがわかりました。

左側が1939年製、右側が1882年製。

歴史ある窯には、濃密な人間ドラマと、だからこそ感じる浪漫があり、それこそが、それぞれの作品たちの魅力になっているんだろうなと感じた今日の講座でした。

次回は、20世紀に入りロイヤルウースターと合併したスポードです。
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