『世界の洋食器 デザイン集成[全3巻]』― 洋食器の「デザイン」を眺めるには最強の書籍

来週で会社を設立して1年が経ちます。

そのため、今週に入ってから2期目の目標や目指す方向性についてをメンバーで集まり時間をかけて話し合っており、読書の時間が激減しています。

そんな中で、今日の読書感想文でご紹介するのは、『世界の洋食器 デザイン集成[全3巻]』(坂根進監修,講談社,1984)。

1984年当時に日本で購入することのできた世界各国から輸入された洋食器の形、文様、構造等のディテールを、かなり詳しく撮影し書籍にまとめたものです。

今日は「目の保養」用の読書です(いや、鑑賞というべきか)・・・。

たとえば上記ウェッジウッドのアストバリーブラックは、6ページにわたって丁寧にそのディテールを紹介。

1つのシリーズに対してこれほどまで丁寧に詳細を紹介してある書籍は、ほかに見たことがありません。

しかしながら、

時代の変化によって、今後どういう変化をするのか予測がつかないが、簡便化する食生活、スピードアップする生活様式に影響されて、あるものは姿を消し、あるものは姿を変えていくことに違いない。
そしてここに提出されている写真が、一種のノスタルジックな興味で眺められる日もそんなに遠くないであろう。
(6頁)

という表現の通り、書籍刊行から35年経った現在、全3巻で掲載されている洋食器ブランドの人気シリーズの多くが廃盤となり、現在は入手困難な幻の作品と化してしまっています。

実際に私も、この本を取り寄せた当初、一枚一枚ページをめくりながら、もう買うことのできなくなったシリーズを「一種のノスタルジックな興味」で眺めていました。

この当時、洋食器のデザインを愉しめる書籍が数多く刊行されましたが、この書籍のタイトル『世界の洋食器 デザイン集成』の名の通り、洋食器のデザインを楽しむには最強の一冊(三冊)だといえます。

読みながら、しっかりと目の保養できました。嗚呼、眼福!

【アミーゴの読書感想文】
16冊目:『世界の洋食器 デザイン集成[全3巻]』(坂根進監修,講談社,1984)。

私が集めている洋食器に関する書籍の過半数は、1980~2000年の20年間に刊行されたものが多く、この本もそのひとつ。非常に残念なことに、この本も廃版です。(私が紹介する陶磁器に関する本は本当に廃版が多く、なんだか申し訳ない…)

ちなみに、この本の当時のお値段はこちら。


(8万円・・・)

非常に濃厚な内容とはいえ、おすすめするには なかなか気が引けるお値段。
ありがたいことにamazonが普及したことで、現在中古本は定価の約1/8の価格で購入できます。

 

↑右下のカップ&ソーサでサイズ比較できているかわかりませんが、通常の本棚に収まらない大きさというのがちょっぴりネック。。。

 

【このページの文章を書いた人】 加納亜美子(アミーゴ先生)

株式会社アリベ 代表取締役/『カリーニョ』代表 カリーニョを運営する三姉妹の末っ子。料理教室「一期会」を主宰し、洋食器輸入代理店でのセミナー講師、コラム執筆など多岐にわたり活動中。 通称:アミーゴ先生。これは、”世界中に沢山の友達が出来るような社交的な人になるように”と、父親が「アミーゴ(スペイン語で『友達』)から由来して名付けた「亜美子」にちなんだニックネーム。

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