ウィーンに散る古伊万里

今、ウィーンの古城で大戦によりバラバラになった古伊万里(17世紀~18世紀に有田で作られた磁器)を再生しようというプロジェクトが進んでいることをご存知ですか?

公式Facebook:https://www.facebook.com/revivingoldimari/

オーストリア・ロースドルフ城古伊万里再生プロジェクト

 

学習院大学の荒川正明教授らが手掛け、今朝日新聞、日経新聞、NHKニュースなどで度々放映されているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

これは、かつてウィーン古城(ロースドルフ)が集められたとみられる陶磁器の名品を、第二次大戦により無数の破片となってしまったのを、荒川教授らが復元して展示会を開こうという計画です。

私も修復した壺を見ましたが、眼も冴えるような鮮やかな古伊万里が蘇っていて、

「これをバラバラのまま放置するのは、何とももったいない!」

と思わず思いました。

 

この古城は、あのマイセンを誕生させた世界屈指の東洋磁器コレクターのアウグスト一世(アウグスト強王)が関与していた可能性も指摘されていて、砕け散った陶磁器片には大変貴重なものが多く含まれているそうです。

 

「中心は古伊万里で、17世紀後半から18世紀前半の金襴手(きんらんで)と呼ばれる様式のものが特に多かった。金襴手は金や赤を多用し、豪華な印象で、壊れていない状態の作品としては、鳥を彫刻のように立体的に表現した瓶や、表面を網目状にくりぬく「透かし彫り文様」によるつぼなどがあった。いずれも日本ではあまり確認されていない作例だという。」(朝日新聞デジタルよりhttps://www.asahi.com/articles/ASLD32RKQLD3UCVL001.html

 

このプロジェクトは、オーストリア大使館後援の記念事業に認定されています。

今年は日本・オーストリア友好150周年の記念すべき年。

今後も、大いに二国間の友好事業の機運が高まっていくのに期待しています!

 

(写真の出典:公式Facebook・日経新聞・朝日新聞)

【このページの文章を書いた人】 玄馬 絵美子(げんば えみこ)

株式会社アリベ 取締役 / マネーリテラシーアドバイザー / 薬剤師 カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局・病院で薬剤師として勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは受注・財務面、そしてカリーニョでは趣味で研究してきた古今東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆を担当。
【これまでの実績】 全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。掲載作品はこちら

 

 

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