アフタヌーンティーのよそほひ 英國紅茶物語

行ってきました!神戸ファッション美術館
紅茶文化とコスチュームの奇跡のコラボレーション

 

神戸は六甲アイランドにあるファッション美術館が、紅茶文化とコスチュームとのコラボ企画「アフタヌーンティーのよそほひ 英國紅茶物語」の特別展を開催しています。

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紅茶文化を知るためのコレクションは、東京の紅茶教室「Cha Tea 紅茶教室」さんの貴重なコレクションをはじめとする約300点が展示されています。

Cha Tea 紅茶教室公式ホームページはこちら

実は私、ファッション美術館は20年ぶりの来訪です。
神戸在住の学生時代に行ったのですが、その日は、谷崎潤一郎居宅であった芦屋の倚松庵(いしょうあん、細雪執筆当時に居住のため、「細雪の家」と呼ばれる)、医療関係者なら大手製薬メーカーのカレンダーでおなじみですね、の小磯良平美術館ファッション美術館とまたがけした、思い出の1日です。
(文化教養がしっかり学べる3か所ですので、神戸文化巡りの1日旅としてとってもおススメです)

さて、「アフタヌーンティーのよそほひ」です。これは、本当に見応えがありましたね。
インスタにも書いたのですが、Cha Tea紅茶教室さんの、紅茶文化をあらゆる視点から丸ごと知りたいという飽くなき探求心が展示品に具現化されているんです。単に、アンティークの紅茶のティー用品だけでなく、宮廷文化、砂糖、大衆への広がり、戦争、日本、それらのポスターや、原書、カードなどなど…。そういうところにまで目を行き届かせているところが、「飽くなき探求心」の情熱を感じるわけなのです。その情熱の塊ともいうべきコレクションのホンモノを見ることが出来て、私も本当に勉強になりました。

目玉はやはり、1820年代のイギリスの陶磁器メーカーミントンのティーセットでしょう。ポットスタンドや、スロップボウルまでついたフルセットです。
目にも鮮やかなパステルピンクとハンドペイントの風景画(しかもカップごとに絵柄が異なる!)。フランスのセーブルにも、ピンク&風景画の陶磁器はありますが、ミントンの方がパステル色が強い感じです。ロココ様式の繊細なデザインの金彩がまったく剝げていない、とても状態のいいアンティーク品です。

私が個人的に感心したのは、1930年代エインズレイのバタフライハンドルのティーカップ。
学生時代、大原照子さんの著書で気になっていたものが、ホンモノを見れて感動しました。羽を休めた蝶とのびやかに描く曲線、淡濁色、とアールヌーボーの典型のような作品です。カリーニョスタッフのマミコも、「このバタフライハンドル、今の時代にでもカワイイから、作ってくれないのかなー」とぼやいていました。

こちらの記事にアールヌーボーの特徴をお話しています。

しかしです。何よりも、コスチュームとのコラボが素晴らしい!
今回の展示品のコスチュームを見ても、私はやはりハイウエストスタイルや、バッスルのh型スタイル(いわゆる日本明治の鹿鳴館スタイル)が好きなのだとつくづく思いましたね。上半身を、こう、キュッとしぼったシルエットに美しさを感じるのです。バッスルは特に、好きな絵画にバッスルスタイルの女性が多いのもあるでしょうね。
次回2月の読書会『赤毛のアン』では、バッスルの次に流行したパフスリーブについてお話する予定ですが、いずれコラムや読書会でもバッスルについてお話出来たらいいなー、と思います。

いずれにせよ、私自身も研鑽に励むことの出来た展示会でした。
来場者も多数、ショップでも紅茶が良く売れて、紅茶好き、陶磁器好き、英国好き、ファッション文化が好き、いろんな方が集える展示会だったと思います。
改めて、このような大変深みのある企画をつくられましたファッション美術館さんをはじめとする関係者皆さまのご尽力に感謝したいと思います。

 

 

【このページの文章を書いた人】 玄馬 絵美子(げんば えみこ)

株式会社アリベ 取締役  / 薬剤師 カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局・病院で薬剤師として勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは受注・財務面、そしてカリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆を担当。 【これまでの実績】 全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。 新聞の文芸欄掲載多数。掲載作品はこちら(個人ブログ「私の読書遍歴」)

 

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