聖なる石のスコーン

読書会でスコーンを頂き、やっぱりスコーンと紅茶の組み合わせが一番素晴らしい、と再認識しました。

もともと、スコーンは小さい頃からとても好きだったのですよ。
英語のウィキペディアをみると、日本でスコーンが一般的になったのは、スターバックスなどの現代風のカフェで販売されるようになってから、とありましたが、確かに一般化したのは2000年ごろのスタバの台頭のころかもしれませんね。ただ、ウィキペディアにもあるように、そのスコーンは甘いアメリカ式のスコーンで、普段は甘いものを食べない私としては、バターケーキやスポンジケーキよりも、このイギリス式の甘くないスコーンとホロホロとした食感がとてもお気に入りでした。

私がスコーンを知ったのは、料理研究家であり、英国アンティークショップを経営していた故・大原照子さんの影響が大きいですね。

中学校の図書館で借りた『1つのボウルでできるお菓子』というレシピ本にスコーンが載っていたのが始まりです。今でこそ写真映えしたキレイなレシピ本ばかりですが、写真の撮り方を重視した写真集としても非常にきれいなこのレシピ本は、当時には斬新だったように思います。きっと大原さんは洋書を参考に作ったのだと思いますけれどね。

その中に、アンティークの食器やカトラリーが使われていたのです。それを知らず知らずのうちに「美しい」と見惚れている自分がいたのしょう。

さて、スコーンの発祥というと、イギリスはスコットランド。昔は平たいパン、ビスケットのようなスコーンでしたが、19世紀中ごろ(ヴィクトリア女王の時代ですね)にベーキングパウダーが普及してからは、現在のようなふっくらとしたスコーンになりました。

イギリスでは、半分に割ったスコーンにクロテッドクリーム・ジャムをたっぷりつけて紅茶とともに頂く「クリームティー」が一般的。スコーンがしっとりしていない分、紅茶を飲まないと口の中の水分が奪われるというので「ご飯がススム」ならぬ「紅茶がススム」食べ物です。このクロテッドクリーム、見た目以上にかなりの脂肪分が含まれたカロリーたっぷりのクリームですから、食べすぎにはご注意を!

 

【このページの文章を書いた人】 玄馬 絵美子(げんば えみこ)

株式会社アリベ 取締役  / 薬剤師 カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局・病院で薬剤師として勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは受注・財務面、そしてカリーニョでは趣味で研究してきた古今東西の19世紀~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆を担当。 【これまでの実績】 全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。 新聞の文芸欄掲載多数。掲載作品はこちら(個人ブログ「私の読書遍歴」)

 

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