女王ヴィクトリア2 私はこう観る

シーズン2もいよいよ佳境!
最後まで目が離せない

 

「ヴィクトリア2愛に生きる」がNHKで放映されています。

公式サイトはこちら

シーズン2もいよいよ佳境です。シーズン2の初回は第一子出産直後だったにもかかわらず、今はもう子供も3人もいて、どんどん時はすぎていきます。何が言いたいって?もちろん、悲しいかな、それはアルバート公の42年間の人生のカウントダウンが始まっている、ということなんですよ。ヴィクトリアとの21年間の結婚生活の間に生まれる子供は、全部で9人。一人生まれるたびに近づくアルバートの最期の日…。

二人のカップリングを応援している多くのファンにとっては、少しでも長く二人の結婚生活をドラマに描いてほしいと願っているところでしょう。(私もそのうちの一人。ダウントンアビーのマシューとメアリの結婚期間がシーズン3だけという短さがとても残念でした。)

私も多くのファンの皆さんと共に、王宮を取り巻いた清濁織りなす人生模様に夢中です。もちろん、コスチューム、ティーカップなどの調度品類も言うに及ばず。

主演の二人は、プライベートでもカップルになったのだそう。その雰囲気は画面でも伝わってきますよ。

画面の明度が、ドラマティックにするためでしょうが、ダークよりに編集されている(予想)のはちょっと残念ですけれどね。撮影時にはピカピカのお日様のもとで撮影しているんだろうなー、と思うのですが、映像は不自然で薄気味悪いくらいのダーク。明るかったら雰囲気ぶちこわし、と思うかもしれませんがいやしかし。ダウントンアビーはあまり画像に色を加えていませんでしたが、十分ドラマティックでしたからね。

個人的には、ヴィクトリアの胸元のカメオがお気に入りです。おそらくウェッジウッド製のカメオなのでしょう。普段着にさりげなくつけているのがいいですね。

それにしても、梅毒を水銀水蒸気法というもので治すという、現代医療ならびっくりするような治療法なのは、以前の『女王陛下のお気に入り』じゃないですが、ゾクゾクするシーンです。水銀は、私の小さいころまでまだ体温計などで使われていましたし、ヴィクトリア時代では、赤ちゃんの下剤に水銀を使っていたという、今ならゾッとするような使われ方をしていたそうですから、無理もないのでしょうけれども。

先日でも、ヴィクトリアが長女ヴィッキーに「新鮮な空気(フレッシュエアー)をいっぱい取り込むと元気になる」と、風邪気味の娘に窓全開で部屋をふきっさらしにしていましたが、これもヴィクトリア時代の健康観です。

読書会の『秘密の花園』でも、この「新鮮な空気を取り込むと健康になる」という考え方が出てきますよ。ぜひ参加者の皆さまとこの辺りについても詳しくお話したいですね。

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ちなみに、この「寒空に子供をさらすと元気になる」という日本で廃れた寒風摩擦的思想(かんぷうまさつ。寒空の中、タオルで裸の身体をこすると元気になるという健康法。昭和ごろまで日本で信仰されていて、私はそれの恩恵?を得たおそらく一番最後の世代)は、北欧のほうではまだ根強い信仰があるようです。

 

話がそれましたが、私にとっての見どころは、なんといってもヴィクトリアとアルバートの夫婦漫才のような関係ですよ。猪突猛進型の情熱的なヴィクトリアに対し、冷静沈着にキッチリ物事を進めていくいかにもドイツ人なアルバート。それでいて、時々お互いに人間的な脆さが露呈する。まさに割れ鍋に綴じ蓋のような関係で、見ていてコミカルで、それでいてジーンときますね。小柄なジェナ・コールマンのキュートさ(安達祐実さんのように30代にもかかわらず18歳くらいに見える童顔さ!)、トム・ヒューズの知的なスマートさにすっかり魅了されています。

シーズン2も残りわずかですが、ぜひ最後まで楽しみたいです!

 

【このページの文章を書いた人】
玄馬 絵美子(げんば えみこ)

株式会社アリベ 取締役  / 薬剤師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局・病院で薬剤師として勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは受注・財務面、そしてカリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆を担当。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。掲載作品はこちら(個人ブログ「私の読書遍歴」)

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