不思議の国アリス展が巡回中!

神戸会場は閉幕間際
『不思議の国のアリス』はヴィクトリア時代の文化そのもの

 

現在『不思議の国のアリス展』が全国を巡回中です。

公式ホームページはこちら

『不思議の国のアリス』は、言わずと知れたイギリスの名作童話ですね。もはや「アリス」という名前、そしてあの水色の服装は作品という枠を超えて一つのアイコンと化していると思います。

 

EMIKO
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最近では、ティム・バートン監督&ジョニー・デップの映画『アリス・イン・ワンダーランド』がありましたね。ティムバートンならではの独特な色合いの映像美と、ジョニー・デップ演じる奇天烈(きてれつ)なマッド・ハット、アリスに出てくる奇妙な登場人物が生き生きと描かれていました。

 

読んでみると、ヘンテコで、気まぐれで、ユーモアの中にちょっと毒っけが混じっている奇想天外なストーリーで、他の児童文学にはない独特の雰囲気を持っています。私も小学生の頃に初めて読んだ時には、私自身は割とキチンと起承転結のあるストーリーが今も昔も好きなので、このヘンテコさを面白いと受け入れるのには時間がかかりましたね。

それもそのはず。この『アリス』は、当時の童話や童謡、世俗などを風刺した、いわばパロディ作品だからです。いってみれば、現代の日本のアニメやら流行語やら流行ソングなどをてんこ盛りにした子供向けギャグマンガを描いてみたら、当時の『アリス』を読んだ人々の感覚に近くなるのではないか、という感じなのです。

現在の日本人が『アリス』のなかでパロディ的要素だと認識できるのは、せいぜい「ハンプティ・ダンプティ」くらいでしょうから、当時の人たちと同じように「ギャハハ!」と笑うことはなかなか難しいのが現状なのです。

それでも人気があるのが、『アリス』の凄いところだと素直に思います。

そして、この『アリス』が発表されたのは、1865年。そう、ヴィクトリア女王が君臨していた、まさにど真ん中。そのため、「お茶会」など、ヴィクトリア時代に花開いた文化もたくさん出てきます。『アリス』=ヴィクトリア時代、と思えておけば、当時の様子が想像できるでしょう。

現在は、神戸にある兵庫県立美術館で開催中ですが、5月26日でこちらは閉幕となります。その後、松本、横浜、福岡…と全国を巡っていきますので、あなたのお住まいの近くにやってくるかも!?ぜひお立ち寄りしてヴィクトリア時代の雰囲気を味わってみてください。

 

【このページの文章を書いた人】
玄馬 絵美子(げんば えみこ)

株式会社アリベ 取締役  / 薬剤師
カリーニョを運営する三姉妹の長女。薬局・病院で薬剤師として勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。株式会社アリベでは受注・財務面、そしてカリーニョでは趣味で研究してきた東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の世界を紹介するコラム執筆を担当。
【これまでの実績】
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト『MRファーマシスト』にてマネーコラム連載。
新聞の文芸欄掲載多数。掲載作品はこちら(個人ブログ「私の読書遍歴」)

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